創作物語
心は時間と空間を超えて旅し、イメージを構成する。
それはいわば風船が見た阿蘇の空と大地の魂の旅の記録。
友人のふとした一言がきっかけでした。「大切な友人が風船のお店を開くんです。手軽でも表現力のあるプレゼントにぴったりのアートが欲しいんです」
午後の日差しの中で、落ち着いた雰囲気のその友人、家族との時間に一瞬にして、もう一つの見えない世界の中に入りました。
小さな子供が手にした風船を幸せそうに眺めて「ありがとう」と言って手を離す光景。風船には祝福のリボンが結ばれていて、大空へと旅立ちます。風船の視点には阿蘇の山々が広がり、草原の向こうには、さらにその先の高千穂や平立神宮の森が見えています。
風船はゆっくりとゆっくりと上昇していき、花吹雪の祝福を受けて、大空へ幸せの便りを届けに行きます。そう、この風船は「ありがとう」という気持ちを宇宙に伝えるためのMessenger。そして大空から世界中に広げる役目を持っています。
地上からこの風船を見た人たちは皆、幸せの心でつながって、お互いに幸せを響き合わせていきます。そう、この風船の名前は「story Balloon」。このハッピーバルーンを目にした人がどこまでも上昇する幸せに包まれますようにという思いで、私は久しぶりにデジタルアートに取り組むことにしました。
阿蘇の大地に広がる幸せの旅
その瞬間、ほんの0.2秒だったかもしれないけれども、私の精神は阿蘇の草原を旅していました。私がもう15年以上にわたり、創作の拠点を置いてきた九州阿蘇の周辺の風景。約270,000年前から始まった巨大カルデラを作り出す大噴火。その悠久以前の地球の躍動が今も風景の中に息づいています。
毎年大規模な野焼きを行い、一面の草原が広がる。大地は近年の大地震で山肌が露出し、その様相を変えたけれども、今また柔らかい草に完全に覆われつつあります。冬には真っ白な姿を見せ、初夏には世界中にこれほど爽やかな風景があるだろうかと思えるほどの緑と、青の美しい清らかな風の情景。
太陽の光が山々を照らし、雲の輪郭を軽やかな鍵盤のように叩くとき、私の心はこの風船のようにパンパンになって、リボンをかけられ、祝福されたかのように、空へと放たれていくのです。この阿蘇から、さらに東南の方角へと、旅をすると、一節には日本最古とも言われる幣立神宮のある山の奥へと入ってきます。そこには神話の里日向の道へと行く神々の里としか感じられないような郁恵にも、重なる。山々の上に霧がかすみが棚引いて、オレンジ色の朝焼けの空を見せてくれます。
九州にはまだこの国が神話の世界を携えていた頃の空気感がそこかしこに残っています。私は50年間にわたってこの国の変遷を見守ってきました。形を変えながらも、やはり神々は空や大地自然の営みを通して私たちを応援してくれている。たくさんの風を送り込んで、私たちの胸を風船のようにパンパンにして、大空へと上昇気流を送ってくれている。やがてそれがはち切れて富と豊かさが私たちの周りに溢れ出します。この風船のアートは、あなたに繁栄と豊かさをもたらすことでしょう。